とくなが久志奮闘録

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選抜高校野球 彦根東 逆転で初戦突破! 応援バスツアー観戦記

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出典:gooニュース



2018年3月28日、いよいよ彦根東高校の甲子園初戦です。

 

彦根東は逆転で初戦突破!センバツ初勝利です。

 

今回、応援バスツアーに参加してきましたので、その観戦記をお伝えします。

◆午前5時 近江八幡駅前出発

彦根東は第一試合(午前9時開始)なので、午前5時に近江八幡駅前を出発します。今回は、在校生も含めてのことなので、7台のバスが駅ロータリーに集結しています。

 

もちろん、電車はまだ動いていません。いつもは静かで暗闇の駅が何か異様な雰囲気に包まれていました。

 

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◆午前6時 名神高速菩提寺SAで休憩

ようやく陽がさしてきました。小さなサービスエリアの駐車場が、長距離トラックと大型バスで埋まっています。

 

SAを出発後、応援グッズ(ジャージ・帽子・メガホン)が手渡されました。グッズの代金はバスツアー代に含まれていると思っていましたが、学校側の厚意で無料で配付されるとのことでした。感謝!

 

車中、校長先生、部長、監督、高内キャプテンの挨拶や応援の仕方などが収録されたDVDが流されました。昨年夏と同様ですが、こうしたDVDを見ると、だんだんと気分が高揚してきます。

 

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◆午前7時40分 甲子園球場到着

開門は8時から。今か今かと赤い軍団が開門を待ちます。静かに、紳士的に。阪神タイガースの試合だと、「おい、暑いから、早う開けろ」と大声が飛ぶところですが。

 

入場は2番ゲート。1塁側アルプススタンドで応援です。

 

8時の開門と同時に、あっという間に客席が埋まっていきます。瞬時にして、真っ赤に染め上げてしまいました。これを圧巻と言わずして、何と言う!

 

一方、向こう正面の3塁側アルプスの慶応応援団もほぼ満席。統一されたカラーこそありませんが、大きな楽器がとても目につきます。

 

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◆午前9時 プレーボール

地元の小学3年生の男の子が始球式です。見事なノーバウンド投球に、「かわいい」「すごい」との声が飛び交います。

 

 

◆序盤戦(1回~3回)の戦況

彦根東が増居君、慶応は生井君のエースどうしの先発で始まりました。

 

先行の彦根東は、3番朝日君、4番野嵜君の連続ヒットで2死1.2塁と先制の好機でしたが、捕手の牽制球により2塁走者の朝日君が刺されます。うーん、もったいないあ。

 

先発の増居君は、3回をヒット1本に抑える上々の滑り出しです。

 

両投手とも落ちついた立ち上がりを見せました。

 

 

◆中盤戦(4回~6回)の戦況

5回に試合が動きかけました。

 

彦根東は無死1.2塁の好機に、8番増居君が送りバント失敗、2塁走者高内君が飛び出してアウト。一気に好機がしぼんでしまいました。1回の牽制アウトといい、この回といい、好機に自滅していると相手に流れがいくかもと嫌な予感が・・・。

 

案の定というか、その裏の慶応は1死3塁の大チャンス。1点を覚悟する場面です。しかし、ここでエース増居君のギアが上がります。後続を二者連続三振にきってとります。この日最速となる139キロの速球で押し込みました。相手打者は8.9番の下位とはいえ、連続三振となると意気があがるというものです。

 

その流れで彦根東が均衡を破ります。

 

6回裏、内野安打2本とエラーがからんで1死満塁(クリーンヒットはゼロ)。5番山岡君のセカンドゴロが併殺崩れとなる間に3塁走者が生還し、待望の先制点を奪いました。

 

さあ、もう一本とスタンドが盛り上がったところで、投手の牽制球で1塁走者がアウトに。相手のまずい守備につけこんで点をとった後だけに、ここで1本ヒットが出てれば試合の展開はずっと優位になったのに・・・。これで走者が牽制で刺されるのはこの試合3度目ですから、いい流れをつかみきれないのも当然でしょうか。

 

でも、増居君も上り調子だし、このまま1対0でいくだろうとタカをくくり、生ビールを注文しました。日差しが結構強かっただけに、ウマイのなんの。

 

 

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◆終盤戦(7回~9回)

やはりというべきか、とうとう7回に慶応に逆転されます。ビールを飲んでいる場合ではなくなりました。

 

増居君が突如、制球が定まらなくなったようで、先頭打者にストレートの四球、ヒット、四球と無死満塁の大ピンチとなります。もう2点は覚悟する場面です。続く打者に2点タイムリーヒットを打たれて逆転され、なおも無死1.3塁。

 

ここで慶応応援団のボルテージがあがります。特に、ブラスバンドの音量がすごく、地鳴りのような響きすらあります。

 

さらに、慶応の応援歌「若き血」や「コンバットマーチ」など、私が早慶戦でずっと聞いてきた曲が大音響で奏でられます。早慶戦では痛い目ばかりに遭ってきましたので、ホント、悪い予感しかありませんでした。

 

さらにもう1点を覚悟する場面ですが、またもや増居君のギアがあがります。後続を三振とセカンドゴロで併殺しました。この集中力たるや、大したものです。あの田中将大を彷彿とさせました!

 

絶体絶命のピンチをギリギリでしのいだ後は、流れが出来やすいものです。8回表、彦根東が再逆転します。

 

3番朝日君の3塁打、5番山岡君が四球を選んで2死1.3塁。ここで、6番高内君が値千金の3ランホームランを放ち、4対2としました。

 

高内君のホームランはこの動画で↓

 

この日の高内君は4打数3安打と大当たり。この3ランホームランは、平成生まれの選手が放ったホームラン第1号というおまけ付きでした。

 

気になったのが慶応の守備陣形。高内君が打席の時は、外野が浅めにシフトしていました。長打力には定評があるのに、どういう根拠があるのか気になるところです。

 

さすがに慶応も粘りをみせます。8回裏、2死1塁から2塁打で1点を返すなど、底力は相当なものがあると感じました。

 

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◆試合終了、帰途に

待望のセンバツ初勝利をあげて、どの顔も笑顔満面。そして腹ぺこです。

 

帰りのバスで弁当が出されました。その包み紙には、彦根東の校歌が。なかなか粋なはからいです。

 

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◆まとめ

村中監督が試合前、「終盤まで我慢して、少ない好機を逃さない」旨コメントしていましたが、その通りの展開となりました。

 

しかし、増居君は不思議な投手です。140キロ近い速球で三球三振に仕留めたかと思うと、簡単にストレートの四球を与えてピンチを広げたりします。そして、ギアを上げて、びしっと討ち取ります。

 

5回と7回に2点取られた後、もう1本ヒットが出ていれば、おそらく慶応が勝利に近づいたに違いありません。それを阻止する力があるのだから、先頭打者に簡単に四球を与えないでほしいとは、贅沢な注文でしょうか。

 

一方、打線は活発でした。2番今井君が5打数2安打、3番朝日君が4打数3安打、6番高内君が4打数3安打(本塁打含む)、9番永井君が4打数2安打でした。この調子を維持してほしいものです。

 

次は、3月31日、花巻東と対決です。

 

エース増居君は150球超を投げており、中3日で登板はできないでしょう。原君の出番となります。昨年夏の青森山田戦での悔しさをバネに、持ち味を発揮した投球を期待したいと思います。

 

以上、『選抜高校野球 彦根東 逆転で初戦突破 応援バスツアー観戦記』でした。