とくなが久志奮闘録

日々の生活や仕事のなかで考えたことを、ふんわりと書き連ねていきます。

亀梨和也主演『FINAL CUT(ファイナルカット)』とトランプ大統領「フェイクニュース大賞」

アメリカのトランプ大統領が「フェイクニュース大賞」を発表しました。その中身を見ていたら、現在放映中のテレビドラマ、亀梨和也主演『FINAL CUT(ファイナルカット)』の第2話とよく似ていると思いました。

|FINAL CUT(ファイナルカット)第2話から

『FINAL CUT(ファイナルカット)』は、亀梨和也演じる主人公・中村が、12年前に母親(保育園園長)を保育園児殺害事件の犯人かのように扱い、死へと追い込んだテレビのワイドショー番組関係者に制裁を加え、事件の真犯人を追う姿を描く復讐劇です。

 

第2話では、12年前の事件で、ワイドショー番組の若手ディレクターとして取材にあたっていた真崎(水野美紀)は、無実を主張する中村の母親に、事実を訴えるべきだと言葉巧みに近づき、独占インタビューに成功しました。

 

テレビカメラの前で、中村の母は、「自分は何もやっていない。犯人らしき男をはっきりと見た」と懸命に訴えます。すると、話の途中、「亡くなられたお子さんにかかけてあげる言葉は?」と真崎が急に問いかけます。

 

中村の母は驚きながらも、「守ってあげられなくてごめんなさい。」すると、たたみかけるように、「亡くなられたお子さんのご両親への言葉は?」 中村の母は不信感がつのりつつも、「申し訳ございませんでした」と声を絞り出しました。その後は、再び、無実であることの訴えが続けられました。

 

それでも、中村も母も無実の主張が放映されると信じて番組を見ると、テレビ画面で流されたのは、「亡くなられたお子さんのご両親への言葉は?」との問いかけに、「申し訳ございませんでした」と声を絞り出すシーンばかりでした。

 

絶望した中村の母は、その後、自らの命を絶ちました。

 

話の前後の文脈はすべて切り取って、都合のいい部分だけを編集して視聴者に一方的な情報を流し続ける、というマスメディアの1つ手法が見事に描かれています。マスコミの取材対象となる人は、少なからず、この手法に困らされ、手を焼いた経験を持っています。

 

FINAL CUT(上) (扶桑社文庫)

FINAL CUT(上) (扶桑社文庫)

 

 

トランプ大統領「フェイクニュース大賞」

アメリカのトランプ大統領が「フェイクニュース大賞」を発表しました。「最も腐敗し、偏見に満ちた主要メディア」に贈られる賞で、ご丁寧にも1位から10位とランキングまでついています。

 

6位には、昨年11月に日本を訪問した際の、鯉へのエサやり報道が、めでたく?ランクインしました。

迎賓館で接待されているトランプ大統領は、安倍首相と池の前に共に並んで立ち、升に入ったエサをさじですくって与えていました。しかし、何と、途中で升を丸ごとひっくり返して、エサを池にぶちまけたのです。

 

エサをぶちまけた映像を示してCNNは「無礼だ」と大々的に批判しました。日本のメディアもその模様を繰り返し報じていました。

 

これに対してトランプ大統領は「シンゾーのまねをしただけだ」と反論。実は、CNNが流した画像は、大統領だけにスポットをあてたもので、その前の部分がカットされています。事実は、大統領が言う通りで、先に安倍首相が升ごとひっくり返し、それを見た大統領が日本のやり方と勘違いして真似をしたということです。フェイクニュース大賞のホームページには証拠動画も添付されています。

 

トランプ大統領には、無教養で礼儀知らずの乱暴者というイメージがあるので、反トランプの急先鋒のCNNとしては、そのイメージの強化・定着をはかろうと企んだのでしょう。

 

メディア・リテラシーを磨く

私たちは、新聞で活字にされた事やテレビで報じられた事は「事実」・「真実」だと思ってしまう傾向にあります。私たちの側に、メディア・リテラシーを磨くことの重要性を、FINAL CUT(ファイナルカット)とフェイクニュース大賞で感じさせれています。しかし、「真実」を見抜く力って、簡単なものではないですよね。

 

ちなみに、「一国の総理のマナーとしていかがなものか?」との批判があがったのは安倍首相。思わぬところから流れ弾がきてしまいました。

 

以上、亀梨和也主演『FINAL CUT(ファイナルカット)』とトランプ大統領「フェイクニュース大賞」、でした。

 

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