とくなが久志奮闘録

日々の生活や仕事のなかで考えたことを、ふんわりと書き連ねていきます。

プロ野球キャンプイン 阪神・ロサリオ 期待と不安

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いよいよ、プロ野球のキャンプインとなりました。

 

我が阪神タイガースの今季の優勝のキーマンは、投手では藤浪晋太郎、打者では新外国人選手のロサリオです。

 

ロサリオは、阪神の歴代外国人選手では事実上最高額となる3億4千万円で契約しています。ケチの阪神球団がこれだけ出すのですから、期待はそれだけ高まります。

 

一方で、期待させておいてシーズンに入ったら・・・。ここ数年、繰り返されましたので、一抹の不安も同時に感じてしまいます。

 

そこで、ロサリオへの期待と不安をそれぞれ書いてみたいと思います。

 

ロサリオへの期待①・・実績は十分

コロラド・ロッキーズ時代

2011年  16試合  打率204  本塁打3  打点8

2012年  117試合  打率 270  本塁打28  打点71

2013年  121試合  打率292  本塁打21  打点79

2014年  106試合  打率267  本塁打13  打点54

 

韓国ハンファ・イーグルス時代

2016年  119試合  打率321  本塁打33  打点120

2017年  119試合  打率339  本塁打37  打点111

 

メジャー通算で65本塁打、韓国では2年連続で3割30本で100打点超えとなります。数字的には、ここ数年の新外国人選手に比べても、申し分のない実績を残しています。

 

動画で打撃を見ましたが、引っ張り一辺倒ではなく、センターから右へに軽打する器用さも持ち合わせているようです。

 

ロサリオへの期待②・・まじめな性格

メジャーで実績を残して来日する選手のなかには、日本を小馬鹿にしているようなところがあって、コーチの言うこともまともに聞かないということがあるようです。

 

韓国ハンファの打撃コーチとしてロサリオを指導した中島輝士(元日本ハム)は、「技術などを吸収しようとする姿勢、野球に取り組む姿勢はすごくまじめで、しかもよく練習する」と言っています。

 

また、韓国では、薄味のちゃんぽんを好んで食べていたらしいです。その土地の食をはじめとする生活に慣れようとする姿勢は、ビジネスで成功する上においても、重要なポイントだとよくいわれます。ちなみに、阪神のエース・メッセンジャーは日本の豚骨ラーメンが大好物です。

 

いきなり、アメリカから来日したのではなく、韓国で2年間、生活した経験は大きいと思います。メンタルの部分で崩れていく外国人は多いですから。

 

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ロサリオへの不安①・・守備はうまくない

一方で、当然、不安な面もあります。まず、守備です。

 

メジャーでは捕手としてプレーしていました。ロッキーズの捕手最多本塁打を更新するなど、打てる捕手としてレギュラーとなっています。

 

ただ、捕手としては、あまりにもパスボールが多く、2015年からはファーストへとコンバートされています。

 

韓国ハンファでは、主にファーストです。エラーの数はリーグワースト4位。決してうまいという評価にはならないでしょう。

 

まあ、守備はほとんど期待していませんからいいのですけど。でも、間違っても捕手では使わないことです。おそらく、桑原の独特のスライダーは全部、後ろにそらすでしょう。

 

ロサリオへの不安②・・韓国での成績は中の上

ロサリオの韓国での成績「2年連続3割30本100打点」を、日本のプロ野球のそれと同じ感覚で扱っていいのかという問題です。

 

韓国プロ野球のレベルは、トップクラスを集めた代表チームとなると、WBCでも日本と接戦を演じるように、遜色ありません。ただ、それ以下となるとレベルはかなり落ちるといわれます。

 

例えば、チームのローテーションピッチャーが6人だとすると、1番手2番手の投手は日本でも通用する実力ですが、3番手以降は日本の2軍以下だと指摘する評論家がいます。

 

そういう環境のなかで、昨年のロサリオは打率339ですが、首位打者ではありません。首位打者は370という打率です。

 

ロサリオの打率は全体で8位の成績であり、打率340以上の選手は7人もいます。ロサリオの下を見ても、3割打者がずらりと並んでおり、20位の選手ですら312となっています。

 

つまり、見た目の数字はスゴイけれども、いうなれば、偏差値的には「中の上」となるわけです。

 

まとめると

守備はもう目をつむりましょう。打撃は、韓国のレベルを考えて、その8がけ、すなわち、2割5分25本塁打80打点を合格ラインにすえましょう。これでも、昨年よりも大幅な戦力アップです。

 

金本監督には辛抱して使って欲しいと思います。投手は比較的、我慢して使っていきますが、打者は結果が出ないとすぐに切ってしまう傾向にあります。

 

開幕は4番でスタートするでしょう。慣れるのに時間がかかるようなら、6,7番で起用していく辛抱さを求めたいところです。