とくなが久志奮闘録

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河野外相 中国報道官と自撮り くれぐれもご用心を!

        

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河野外相 中国報道官と自撮り

河野太郎外相が、Twitter上で中国外務省の華春瑩(か・しゅんえい)報道官とのツーショット写真を投稿し、話題となっているようです。

 

中国を訪問していた河野外相は、北京で王毅外相と会談した後、自ら華氏に声をかけ、「自撮り」したとのことです。

 

「へえー、この人、笑うんだ」というのが私の率直な印象。

 

華氏報道官といえば、中国外務省のスポークスマンとして、中国の見解を声高に主張し、厳しい表情で日本を批判することが多いからです。強面(こわもて)報道官といえば、華氏をさすくらいです。

中国と日本の反応

中国メディアは、「日本の外相、華春瑩氏と微笑みの自撮りを公開」「すてきな笑顔!」などと好意的に報じています。

 

また、中国の短文投稿サイトでは、「笑うと別人みたい」「中日友好が続きますように」と、これまた好意的な受け止め方がなされています。

 

一方で、日本国内では、例えば、民進党の小西洋之参議院議員がTwitterで批判しています。

相手は中国の報道官に過ぎない。外交交渉の相手ですらない格下の人物だ。ニヤケ顔でツーショットを撮るのは外交ではなく中国への『朝貢』だ。

 

外相自らがこうした行動に出るのは、異例といえば異例。小西議員の批判もよく理解できます。

 

まあ、今回に限っては、中国側の反応も悪くはないようですし、そう目くじらを立てる必要もないかと。ただし、です。

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自撮りにはご用心を!

中国や北朝鮮、ロシアという国々は、ちょっとした事を材料にして自らの正当性を裏付けようとしてきます。その材料の1つが、写真なのです。

 

過去に、日本の国会議員が訪中し、政府高官と意見交換をした後、握手したツーショット写真を撮りました。しかし、握手した2人の背景には中国全土の地図があって、尖閣諸島が中国領として描かれていたのです。

 

そして、「日本の国会議員も尖閣諸島は中国領だと認めている。笑顔で握手しているのがその証拠だ」というように使われてしまいます。

 

また、北方領土の色丹島に旧島民がビザなし交流で訪問した時、船から下りて港を歩いていた彼らの背後の看板には、「クリル(北方四島のロシア語名)は我が領土」と書かれていました。

 

河野氏は日本外交を担う外務大臣です。気さくな性格は結構ですが、あまり不用意に「自撮り」しまくっていると、大きな痛手を受け、ひいては国益を損なうことになりかねません。

 

くれぐれもご用心を!

 

以上、『河野外相 中国報道官と自撮り くれぐれもご用心を!』でした。

 

*余 談*

強面女性報道官といえば、北朝鮮国営テレビの民族衣装を着た人。あの女性も笑うのでしょうか?