とくなが久志奮闘録

日々の生活や仕事のなかで考えたことを、ふんわりと書き連ねていきます。

オードリー春日とロンブー淳から受験生が学ぶべきこと

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お笑いタレントのオードリー春日ロンドンブーツ淳が、それぞれ東京大学と青山学院大学を受験しようという番組企画が話題となっています。

 

二人の約100日間の受験勉強から受験生が学ぶべきことは、英語・数学は基礎固めが必要で、日々の積み重ね以外に方法はないということです。

 

 

 

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◆オードリー春日 東大を目指す

オードリー春日は、日本テレビの番組『得する人損する人』の企画で、東大受験に挑戦しました。

 

春日は、過去にもボディビルやフィンスイミングなどに挑戦し、一定の結果を導き出していますが、受験勉強は20年ぶりとのこと。高校時代は古文が得意で、英語・数学は大の苦手でした。

 

受験勉強を開始したのは3ヶ月前。いくらなんでも無理だろうとの周囲の声をよそに、春日本人は自信満々でこう話していました。

 

日大系の附属高校だったので大学に上がるには内部試験で合格点を取ればよかったのですがダメだったので、一般受験に切り替えることに。試験はより難しくなりましたが、結局、合格できました。勉強したのは3ヶ月くらい。だから本気を出せば、もっと上に行けると思っていました。

 

 

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◆ロンドンブーツ淳 青学大を目指す

ロンドンブーツ1号2号の淳が、インターネットテレビ局・AbemaTVの番組『偏差値32の田村淳が100日で青学一直線~学歴リベンジ~』で青山学院大学受験に挑戦しました。

 

淳は、唯一のコンプレックスだと自らが話す「これまでの人生で一度も勉強してこなかったこと」を克服するため、憧れだった青学大合格を100日で目指すと番組で発表。番組では、受験勉強に没頭する淳の真剣な姿が映し出されていました。

 

淳は高校時代以来の本格的な勉強で、始めた時点の偏差値は32。思っていたのより100倍大変とし、こう言っていました。

 

子どもが生まれたことで、ちゃんとした知識をつけたいと思うようになった。今までは、あやふやに持ち前のお調子者の感じで、よくわからない説明をしても、煙に巻いて逃げられる人生だった。でも、この子が大きくなって、いろんなことを聞かれた時に、ちゃんと向き合わないといけない。そんな思いやいろんなタイミングが重なって、ディレクターから声がかけられた。

 

◆春日と淳、センター試験を受験した結果

春日と淳は共に、1月に行われたセンター試験を受験しました。

 

春日が受験したのは、英語・数学・国語・日本史・地理・生物・地学の7科目、淳は英語・国語・日本史の3科目でした。

 

春日は番組内で科目ごとの点数を発表しました。淳は具体的な点数は発表しませんでしたが、手応えとして何割ほどできたかを報告しています。

 

         春日     淳

国語(200)   148     6割?

数学ⅠA(100)  32

数学ⅡB(100)  20

英語(200)    76     5割以下?

日本史(100)   51     6割?

地理(100)    66

生物(50)    30

地学(50)    25    (  )は満点

 

春日は900点満点中448点でしたが、東大の文科一類は第1段階選抜の合格最低点(足切りライン)が582点だったため、2次試験を受けることなく不合格となりました。

 

一方の、淳は、センター試験利用の青学大全学部入試は不合格となり、個別学部受験に挑戦することに。本稿執筆段階では、社会情報学部と経営学部は不合格となり、経済学部と法学部が結果待ちとなっています。

その後。経済学部と法学部が不合格だったことが本人から発表されました。

 

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◆受験生が学ぶべきことー基礎固めは日々の積み重ね

春日は点数が出ているのでわかりやすいのですが、この点数が、現在の大学入試の現実を物語っています。

 

国語や地理、日本史は半分を超えています。特に、国語は立派な成績です。一方、英語と数学は、偏差値にすれば40以下です。これでは、東大はおろか、ほとんどの国公立大学も大苦戦するでしょう。

 

よく考えれば、2人とも言葉を武器にした芸人です。ですから、現代文を中心に国語が高得点になることは理解できます。淳も手応えとしては6割と言っていますよね。

 

また、地理の66点も平均を超えています。日本史や地理は、これまでの人生経験・生活のなかで得た知識が十分に基礎となりえます。クイズ番組や歴史・地理をテーマにした教養番組にも出演していたことも強みになりえます。

 

現代文を中心にした国語や日本史などは、これまでの経験や一般常識がベースとなりうるので、ある程度の点数は見込めることがわかります。

 

逆にいえば、英語や数学は基礎を固めないことには入試には歯が立たないということです。100日程度の詰め込みでは、基礎固めすら間に合わないということです。日大を一般受験した春日でも、英語は惨敗していることからも明らかです。

 

どんなに集中して猛勉強しても、100日間では無理無謀。日々の長い積み重ねこそが大切だということが、2人の受験から再確認されました。

 

◆追記 『ビリギャル』との違い

春日と淳の挑戦はダメだったけど、『ビリギャル』は合格したではないか、との反論が聞えてきそうです。

 

『ビリギャル』の正式名称を思い出してください。『学年ビリのギャルが1年で偏差値40上げて慶応大学に現役合格した話』です。

 

『ビリギャル』も1年まるまるかけているのです。しかも、第一志望の慶応大学総合政策学部は英語と小論文、文学部は英語、社会、小論文で社会の配点が低いため、ほぼほぼ英語のみの勉強だったのです。

 

英語だけですが、1年間かけてを基礎固めからじっくりやったという点が、春日と淳との大きな違いです。

 

以上、『オードリー春日とロンブー淳から受験生が学ぶべきこと』でした。