とくなが久志奮闘録

日々の生活や仕事のなかで考えたことを、ふんわりと書き連ねていきます。

小西理氏当選! 近江八幡市長選挙について

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2018年4月15日、滋賀県の近江八幡市長選挙が投開票され、新人の小西理氏が現職の冨士谷英正氏を破り、初当選しました。

 

今回の市長選挙で、私の行動や感じたことを書き連ねますので、おつきあい下さい。

 

◆予想外の大差

当 21,047  小西  理 無新

  11,647  冨士谷英正 無現 

 

 市議・県議そして市長3期努めて冨士谷氏に対して、文字通り大差をつけての小西氏の勝利です。

 

まずは、小西理氏には心からのお祝いを申し上げたいと存じます。

 

しかし、私も小西氏の活動にほんの少しだけ参加して、戦前の予想を覆して接戦に持ち込めるのではと感じていましたが、ほぼダブルスコアになるとは、正直、予想外でした。

 

地元のびわこ放送が投票締め切りの午後8時と同じくらいに「小西氏当確」を打ったくらいですから、国政選挙だと告示日の朝刊に「近江八幡市長 交代へ」の見出しが躍るような選挙だったということです。

 

◆小西氏の勝因

新聞は小西氏の勝因について、こう書いています。

 

一騎打ちとなった近江八幡市長選挙は、2月に着工した新市庁舎建設工事の中止と業者との契約破棄を掲げた新人の小西理氏が制した。有権者は限られた財源を庁舎ではなく教育や福祉に回すとの公約を支持し、市政刷新を小西氏に託した。(『京都新聞』より引用)

 

確かにこれで間違いはありません。しかし、これだけであれほどの大差がつくのかどうか。

 

新市庁舎建設に疑問を持つ市民が多かったのは事実ですが、それに加えて、12年にも及んだ冨士谷市政への「飽き」が根底にあったのではないかと思います。

 

後半戦に電話での支持の依頼をしていましたが、「もうそろそろ変わった方が・・・」「もうこれくらいでいいと思うので・・・」という声に続き、決まって「若い人に代わったら・・・」という反応が大半でした。

 

現職が「飽き」られているから、誰でもとって代われるものではないことは当然です。

 

小西氏が自民党の衆議院議員であった点が大きいでしょう。政治の「ズブの素人」ではないことは明確ですし、自民党支持者も安心して投票できます。実際、出口調査では自民支持層の半分を押さえています。そして、年齢が10歳以上若いというのもプラスに働いています。

 

さらに、人間的にソフトイメージであることも大きかったと思います。柔らかい語り口が特徴の演説は、誠に理路整然としていて、私が数多く聞いた候補者の演説ではダントツで1番でした。

 

森友・加計問題で自民党支持率が下がったことも影響があるかもしれませんが、( 元蔵相の武村正義先生の持論ですが)有権者は冷静に国政と地方政治とは分けて考えるものです。

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投票日翌日も工事が進む新庁舎建設現場

 

◆私のとった行動

近江八幡市は私が住む町ですから、当然、強い関心があります。ただ、昨年10月に衆議院議員選挙に落選してから半年もたっていません。

 

「お前は国会議員はふさわしくない」と判断されたわけですから、家で布団をかぶってじっとしているのが普通です。先頭立って選挙活動するなんてもってのほかだと思っていましたし、何より気力がありませんでした。

 

ところが、ある日、小西理氏が後援会長と共に私の事務所に来られ、「近江八幡市政の流れを変えるために、力を貸してください」とこんな私に、深々と深々と頭を下げられたのでした。私のもやもやが吹っ飛んだ瞬間でした。私の腹が決まった一瞬でした。

 

また、私がかねてより信頼・尊敬している方々から「小西を支援すべき」との声を頂戴したことも、背中を押す格好となりました。

 

と言っても、やったことは演説会の弁士として3度、マイクを握っただけです。最終盤で選挙カーに乗ろうかと思っていましたが、不覚にも高熱を発してしまい、かないませんでした。

 

演説会に出席した翌日は必ず電話が方々からかかってきました。私の選挙を応援して頂いた方ばかりです。異口同音に言われるのは、「お前の次の事を考えて、ここはじっとしているべきだ」「あなたの将来を考えて、もう応援には行くな」と。

 

私は、「私の「次の事」「将来」ではなくて、今は近江八幡の「次の事」「将来」を考えるべきだ」と返答しました。まあ、支援者が良かれと思って言って下さるのに、言い返しているわけですから、選挙に弱いのも肯けるというものです。

 

◆結び

今回の市長選挙から学んだことは、「現状を変える勇気」と「闘い続ける根気」の大切さ。

 

最初から小西陣営に参加しなかった私は、「現状を変える勇気」も「闘い続ける根気」も持ち合わせていませんでした。

 

死んでしまいたいほど恥ずかしいです。